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フィリピン セブ島

2012.09.30
先日、フィリピンのセブ島を訪れた。

マニラ経由便のため、マニラ空港で軽食を食べながら、ふと昔を思い出した。

今から約15年ほど前、ニューヨークで、当時まだアメリカの会計士としてかけだしだったころ、ブラジルの商社の監査業務に携わったことがあった。確かPark Avenueの50thくらいだったろうか。

監査の仕事は通常パートナーからスタッフまで、数人から数十人のチームを組み進められる。この案件の私の上司はフィリピン人女性だった。

仕事も佳境に入り、彼女と机を並べて仕事をしていたある日、いつも は12時きっかりにランチに出ていたのだが、1時を過ぎても席を立つ気配がない。2時、3時と時計の針が進むが、彼女は無表情。時刻が5時を回ったときに、Lunch? と言って席を立つ彼女に、 こっちは空腹で目が回りそうだったが、Sure, but maybe we should go for a dinner? と当時精一杯のアピールで返したものの、さらりと笑顔でかわされたことを思い出す。

白人社会の象徴のような会計事務所で、彼女の存在は今思うとかなり異質だったかも知れないが、優秀な会計士だったことは間違いない。案件終了後間もなくフィリピンに帰国した為、彼女とは、最初で最後の案件だったが、彼女から学んだことは少なくない。

あの時、将来フィリピンを訪れる機会が来るとは思いもしなかったが。

そんな優秀なフィリピン人に逢えたかどうか、次の機会に報告したい。