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就活について考える-丹羽宇一郎さんのブログ

2015.12.02
「今回の就活見直しの議論では、解禁日の時期に焦点があたりました。しかし、最大の問題は就活にかかる時間が長すぎることにあると思います。長引けば長引くほど、学生への負担も企業の負担も重くなるからです。就活長期化の問題を避けるためには、企業ができるだけ早く合否を決めることが不可欠です。そして、学生の意識を改めるだけでなく、就活の仕組み自体も変える必要があります。」一部抜粋

丹羽さんの提言は的を射ていると思う一方、自身もおっしゃっておられるように、それだけで解決できるものではないかもしれない。丹羽さんの時代、当方が属するバブル崩壊後の就職氷河期時代、そして現代まで、なぜ就活が長期化、且つこれほど困難なものになったのかふと考えてみると、「雇用の流動化」にたどり着いた。

なぜ、今日これほどまでに採用に時間をかけるかといえば、優秀な人材を取りたい(会社に利益をもたらす)、社に合う適正な人材を採りたい(なるべく長く勤めてほしい)など、の理由が考えられる。

当方人事のスペシャリストではないものの、時間と労力とコストをかけ採用した学生が、仮に次々と早期に退職すれば、採用方法が悪かったのかと考え、来年はもっとしっかり適性を見極める必要がある、ということになり、離職率が下がらない限り、あれやこれや不毛な試行錯誤が始まりそうな気がする。つまり採用コストの上昇である。

離職率の上昇=採用の失敗

という実は間違った認識があるのではないだろうか。

アメリカの大学でよく言われる、「入るのは簡単だけど出るのは難しい」(出世は難しい、つまり実力主義)、そんな企業風土であれば、採用コストは大幅削減でき、意外と優秀な人材が集まるかもしれない。

とにかく、こと採用においてはシンプルがベターという点に関して丹羽さんに共感する。

結局、どのような採用プロセスを経たとしても、人は辞める時は辞める。そこに採用との相関性はない。また、会社に貢献できる人間か、適正かどうかについても、数回の面接で判断できるとは到底思えない。

結論としては、
「とりあえず入って頑張ってみたら?」