オフィス市況
2018.01.17 市況シンクタンク、証券会社、仲介会社の専門家16人が予想する今後1年半の市況に関するアンケート調査
- 16人中6人が稼働率、成約賃料について上昇すると回答。
- 5人が稼働率、成約賃料について概ね横ばいと回答。
- 残りの5人は下落すると回答。
ほぼ均等に意見が分かれる結果となった。ある意味決定的な要素がないと言えるかもしれない。ただ、オフィス市況の改善要因としてに与える影響として、マクロ経済を挙げているが、各社とも景況に対する見方としては、ほぼポジティブと捉えているため、その点については市況へはプラスだと思われる。
強気なところでは以下のコメントがあった。
「企業業績は堅調であり、テナントの賃料負担能力は高まっている。オフィス空室率が5%以下で推移すると賃料上昇が継続すると予測する。」(クレディスイス証券株式調査部)
一方で、弱気な意見としては、こちらのコメント。
「賃料上昇の鈍化が鮮明に。需要増ではなく滅失増が支えたオフィス市況の改善に、終止符が打たれる時が近づいている。人手不足=需要不足がオフィス市況の重しに。」(ドイツ証券株式調査部)
また、各エリアの2018年末の想定賃料については、以下のように予測されている。中でも渋谷については引き続き需要が旺盛で、2020年までの新築ビルはほぼ内定済みという。今後も賃料の上昇傾向は継続するものと考えられる。他のエリアは概ね横ばいのようだ。(築10年程度、基準階床面積300坪以上)
- 丸の内・大手町 3.6万円~5万円➞
- 日本橋・京橋 2.8万円~4万円➞
- 新橋・虎ノ門 2.6万円~3.8万円➞
- 六本木・赤坂 2.5万円~3.8万円➞
- 西新宿 2.6万円~3.5万円➞
- 渋谷 2.8万円~4万円➚
(出典:日経不動産マーケット)