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首都圏不動産流通市場の動向

2018.03.21

公益財団法人東日本不動産流通機構によると2017年の中古マンション市場は、引き続き好調な取り引きが報告された。

・ 成約件数は3年連続で前年を上回り、過去最高を更新
・ 成約物件㎡単価は5年連続で上昇、23年ぶりに50万円台
・ 成約物件価格も5年連続で上昇、首都圏平均で3,195万円
・ 新規登録件数は3年ぶりに前年を下回る、㎡単価・価格はともに4年連続上昇

 2017年における首都圏中古マンションの成約件数は37,329件(前年比0.4%増)で、3年連続で前年を上回り、前年に続いて過去最高を更新しています。都県・地域別に見ると、東京都区部、多摩地域、千葉県で前年を上回っています。成約物件の1㎡当たり単価は首都圏平均で50.00万円(前年比4.4%上昇)で、5年連続で上昇し、1994年以来、23年ぶりに50万円台となっています。都県・地域別に見ても、すべての都県・地域で上昇しています。
 成約物件価格は3,195万円(前年比4.8%上昇)で、1㎡当たり単価と同様に5年連続で上昇し、都県・地域別に見てもすべての都県・地域で上昇しています。成約物件を価格帯別に見ると、5,000万円超の各価格帯が成約件数、比率とも拡大しています。
 成約物件の平均専有面積は63.91㎡(前年比0.4%拡大)と5年ぶりに拡大、平均築年数は20.70年(前年20.26年)で、経年化が進んでいます。
 一方、新規登録件数は193,988件(前年比0.2%減)で3年ぶりに前年を下回っています。都県・地域別に見ると、東京都区部と千葉県が前年を下回っています。
新規登録物件の1㎡当たり単価は55.18万円(前年比0.7%上昇)、また価格は3,151万円(同1.8%上昇)とともに4年連続の上昇となっています。

新築分譲マンションが高騰する中、中古マンション市場にも価格高騰が波及しつつあると言えるが、一方で平均賃金の上昇が限定的な状況が続いているため、その乖離が拡大している点は注意が必要だろう。