News
お知らせ/ニュース

GDP2期ぶりのマイナス成長、3四半期はプラス成長の見通し

2021.11.15

7月~9月のGDPの速報値は、実質伸び率が4~6月期と比べ-0.8%となった。年率換算では-3.0%で、マイナス成長は2期ぶりである。民間エコノミスト予測の中心値(年率0.7%減)を大きく上回る結果となった。

【内需】

・個人消費

1.1%減。自動車の販売減や、家電販売の落ち込みも影響し、耐久財は13.1減、外出自粛の影響を受け衣服や外食なども減少、全体的な消費の抑制が継続。

・設備投資

3.8%減。企業の投資意欲はあるものの、自動車や生産用機械などが振るわず、半導体不足も影響した。住宅投資と公共投資も減少。

・政府支出

1.1%増。新型コロナのワクチン購入や接種にかかる費用が増加。

【外需】

輸出2.1%減。東南アジアでのコロナ感染拡大により部品供給の遅れや半導体不足を受けた自動車の減産が影響。5四半期ぶりにマイナスに転落。

輸入2.7%減。携帯電話や衣服などが減少した。

【雇用者報酬】

名目で前年同期比1.8%増加。

緊急事態宣言が解除後は、飲食店でも時短営業の制限が撤廃され、酒類提供も可能となったため、10~12月期は個人消費を中心に回復し、プラス成長に転じると予測されている。雇用者報酬が継続して増加することを期待したい。