東京23区の新築マンション、価格高騰が続く――投資マネーの流入と供給不足が影響
2024.11.07 News東京23区の新築マンションの平均価格は、2023年4〜9月に前年同期比5%増の1億1051万円となり、2年連続で1億円を超えました。投資マネーの流入が価格を押し上げ、デベロッパーは転売防止策を講じているものの、価格上昇は続いています。
特に都心部のタワーマンションが相場をけん引しています。港区南麻布のタワーマンション「シエリアタワー南麻布」では、70㎡の2LDKが最低2億8000万円以上の価格にもかかわらず、多くの問い合わせがあったようです。また、「リビオタワー品川」においては、1億4000万円以上の価格帯にもかかわらず、1万4000件以上の資料請求が寄せられたようです。
マンション価格の上昇背景には、実需だけでなく投資マネーの影響が大きいことも指摘されており、SNSの普及によって不動産インフルエンサーが紹介した物件に人気が集中し、転売を狙う投資家も増加しています。
金利上昇の懸念があるものの、都心物件の購入意欲は強く、金融機関は50年ローンを提供するなど、価格高騰に対応しています。また、デベロッパーも転売禁止条項を導入し、投資目的の購入防止に努めていますが、供給不足が続いており、需給バランスの崩れが価格上昇をさらに加速させています。